展示会の床装飾をレンタルするときは、まずパネルを敷く場所の幅と奥行きを測りましょう。次に、来場者がどこから床に上がるかを決めます。たとえば、3m×3mにフロリアを敷く場合は36枚ですが、入口に段差を解消するスペースが必要なら、同じ小間でも床の配置は変わります。
この記事では、床を敷く範囲の決め方から、パネルの枚数、床の端の処理、会場への搬入までを順に紹介します。まず借りられる床の種類やサイズを見たい方は、こちらから確認できます。
1.床を敷くのはブース全体?展示台のまわりだけ?
最初に、小間図に「来場者が歩く場所」と「商品を見せる場所」を書き込みます。ブース全体の床を変えたい場合と、展示台の下だけを木目柄にしたい場合では、必要面積だけでなく、段差ができる位置も違います。
- ブース全面に敷く場合:壁の内側から小間の境界までを測ります。正面と側面の両方が通路に面している角小間では、どちらから来場者が入るかも確認します。
- 展示エリアだけに敷く場合:展示台の脚がすべて同じ高さの床に載り、商品を見る人が床の端をまたがずに立てる位置を探します。
図面に「3m×3m」と書かれていても、柱の出っ張りや壁の厚みで、実際にパネルを並べられる幅は変わります。柱や固定設備がある場合は、その位置と寸法も図面に残しましょう。

2.フロリアの必要枚数は、幅と奥行きに分けて数える
フロリアは、1枚が500×500mmの正方形の床パネルです。1mの辺には2枚、1m×1mには縦横2枚ずつ、計4枚が並びます。長方形の床なら、幅に並ぶ枚数×奥行きに並ぶ枚数で計算できます。
- 1m×2mを部分装飾する例:2枚×4枚=8枚。面積は2㎡です。
- 3m×3mを全面装飾する例:6枚×6枚=36枚。面積は9㎡です。
- 3m×6mを全面装飾する例:6枚×12枚=72枚。面積は18㎡です。
ここで数えたのは、床に並べるパネルの枚数です。たとえば、フロリアの3m×3mレンタル商品は、商品ひとつで36枚の構成です。注文画面の数量欄に「36」と入力する意味ではありません。
奥行きが2.7mなら、面積だけで切り上げない
幅3m・奥行き2.7mの区画では、奥行き方向に5列並べると2.5m、6列では3mとなり、区画を30cm超えます。幅6枚×奥行き5枚の30枚なら、パネル部分は3m×2.5mです。残る20cmをどこに取るか、外周部材まで収まるかを図面で確認します。これは配置の計算例なので、変則サイズでの手配は注文前にご相談ください。

敷きたい範囲が決まったら、近いサイズの商品を開き、パネル枚数と配線用の穴の有無を照らし合わせましょう。
3.入口の段差は、来場者が通る辺ごとに確認する
フロリアのフレームは、1枚あたり高さ27mmです。通路との境目を考えるときは、商品表記の高さに加えて、現地で通路と完成した床面の間にどれだけの高低差ができるかを確認します。
たとえば、正面は壁のない入口で、右側も通路に開いているブースなら、正面だけでなく右側からも人が入ります。反対に、展示台の下だけに敷く場合は、通路との境目ではなく、商品に近づいた人の足元に段差ができます。
フロリアには、床の外周を仕上げるアルミ製の縁材があります。縁材で端を仕上げることと、車いすや台車が通れる傾斜を設けることは別です。入口の位置を図面に記し、スロープの要否・勾配・必要な奥行きを主催者に確認しましょう。スロープが必要な場合は、使える部材と手配方法を確認してから床の広さを決めます。

4.配線の出口と展示物の脚の位置を合わせる
照明やモニターを使う場合は、小間図に「電源が来る場所」と「機器を置く場所」の両方を記します。フロリアには配線用の穴があるタイプを選べます。モニターの真下に穴を設ける計画でも、スタンドの台座がふさいでしまえばコードを取り出せません。台座の外形まで図面に描くと、この重なりに気づけます。
重い展示品やキャスター付きの機器を置く場合は、総重量のほか、脚や車輪の数、床に触れる部分の大きさ、搬入時に床の上を転がす予定があるかも伝えてください。人が歩く用途と、重さが小さな車輪に集中する用途では、確認する条件が異なります。
5.搬入は、荷物の受け取りから床を敷く順番まで決める
フロリアは、透明天板を含めて1枚約2.2kgです。3m×3mの36枚なら、パネルと天板だけで合計約79kgになります。これは荷物ひとつの重さではなく、梱包材やほかの部材を含まない合計の目安です。会場まで誰が運ぶかを決める際は、実際の梱包数・各梱包の重量・受け取り場所を確認しましょう。
- 搬入前:会場が荷物を受け取れる日時と場所を確認します。搬入口渡しの場合は、小間まで台車を使えるか、途中に階段がないかも確認します。
- 設営時:床を敷く場所を空けておきます。床下を通す配線があれば、電気工事の担当者と作業順を合わせ、配線の出口と外周を確認してから展示台を載せます。
- 撤去時:先に展示品・什器を移す場所を決めておくと、床を端から取り外せます。梱包材を取り出せる場所に保管し、集荷時刻から逆算して作業を始めましょう。

6.レンタルの相談には、入口を書き込んだ小間図を用意する
見積もりを依頼するときは、「床装飾を9㎡」と伝えるだけでなく、図面に敷きたい範囲・人が入る辺・電源の位置を書き込んでください。図面がなければ、幅と奥行きを記入した手描きの見取り図でも、希望を具体的に伝えられます。
たとえば「小間は3m×3m、入口は正面と右側です。全面に木目柄を希望していますが、入口の段差処理に必要な場所を小間内に取りたいです」と伝えれば、床の広さと端の処理を一緒に検討できます。会場名、搬入・撤去日時、載せる展示物、希望の柄や印刷の有無も添えましょう。
床の寸法や部材の組み合わせに迷ったら、お問い合わせください。注文から返却までの流れは、レンタルガイドで確認できます。