展示会のショーケースをレンタルするときは、展示品が収まる内寸、見え方に関わる照明、会場へ運び込むための搬入条件を確認しましょう。本体の幅や高さだけでは、展示品を置けるかどうかを判断できません。台座を含めた寸法や、出し入れに必要な開口部も確認しておくと、商品を選びやすくなります。
この記事では、展示品の測り方から照明・鍵の確認、搬入経路の確認まで、注文前に整理したいポイントを紹介します。
取り扱い商品の形状を見ながら確認したい方は、ショーケースの商品一覧もあわせてご覧ください。
1.展示品は台座や説明カードを含めて測る
最初に整理したいのは、ケースの大きさではなく、展示するものの大きさと並べ方です。同じ商品でも、単品で置く場合と、台座や説明カードを添える場合では必要なスペースが変わります。
幅・奥行き・高さに加えて重さも確認する
- 展示品本体の幅・奥行き・高さ
- 台座や固定具を含めた展示時の寸法
- 説明カードや付属品を置くスペース
- 同じ棚に置く展示品の数量と合計重量
例えば、小型製品を台座に載せて展示する場合、製品だけの高さでは判断できません。台座を含めた高さと、上から出し入れするのか、横から出し入れするのかも確認します。
重さについては、ケース全体の重量ではなく、棚ごとの耐荷重を確認してください。複数の商品を置く場合は、台座も含めて相談すると条件が伝わりやすくなります。
置けることと見やすいことを分けて考える
棚に収まっていても、展示品同士が重なると、形や説明カードが見えにくくなる場合があります。まず机の上などで展示品とカードを仮に並べ、正面から見たときに必要な間隔を確かめておきましょう。
複数の方向から見てもらう展示では、正面だけでなく、横から見たときの重なりや支柱の位置も確認します。

2.ショーケースの外寸・内寸・開口部を区別する
商品ページに記載された「幅・高さ・奥行き」が、どの部分の寸法なのかを確認しましょう。組立サイズは設置場所を考えるための寸法であり、そのまま展示に使える内寸ではありません。
| 確認する寸法 | 判断すること | 注意したい点 |
|---|---|---|
| 組立サイズ・外寸 | ブース内に設置できるか | 周囲の通路や作業スペースは別に確保する |
| 内寸・棚の有効寸法 | 展示品と台座が収まるか | 棚板や支柱の分だけ使える範囲が変わる |
| 出し入れする開口部 | 展示品を無理なく入れられるか | 内側に収まる大きさでも、出し入れできるとは限らない |
| 梱包状態の外寸 | 搬入口やエレベーターを通れるか | 組立サイズや収納ケースの寸法と区別する |
高さのあるケースでも、背の高い展示品が入るとは限らない
棚が複数に分かれているケースでは、展示品を置ける高さは棚ごとの間隔で決まります。本体の全高を、展示品を入れられる高さとして扱わないようにしましょう。棚の取り外しや位置変更ができるかも、商品ごとの確認が必要です。
また、円形の棚に四角い展示品や台座を置く場合は、幅だけでなく角が収まるかを確認します。正面から見た寸法だけで判断せず、展示品の幅と奥行きを一緒に伝えてください。
取り扱い商品の組立サイズを確認する
- LEDタワーショーケース:組立サイズはW500×H2050×D500mm。
- ミニショーケース(印刷4枚):組立サイズはW550×H1020×D550mm。
上記は、いずれも本体を組み立てたときの寸法です。展示品を置ける内寸や棚の耐荷重は、展示品の寸法・重量を添えて確認してください。
商品ページにある「ケースサイズ」も、展示スペースの内寸として読み替えないようにしましょう。
3.照明は有無だけでなく展示品の見え方と電源を確認する
照明付きのショーケースを選ぶときは、明るさだけでなく、展示品のどこに光が当たるかを確認します。印刷されたラベル、光沢のある表面、細かな加工など、見せたい部分によって確認するポイントが変わります。
反射や影で見えにくくならないか確認する
透明なパネルや光沢のある展示品には、ケース内の照明や会場照明が映り込む場合があります。設営後は、来場者が立つ位置から見て、説明カードが読めるか、展示品の表面が反射で隠れていないかを確認しましょう。
例えば、ラベルを見せたい小型容器の展示では、容器を正面に向けるだけでなく、置く位置や向きを調整して見え方を確かめます。撮影を想定する場合は、スマートフォンなどの画面でも確認すると、映り込みに気づきやすくなります。
照明の仕様とコンセントまでの距離を確認する
LEDタワーショーケースの商品ページには、100V・30W、コード長1mと記載されています。配置を決めるときは、会場の電源位置から届くか、コードが通路を横切らないかを確認してください。
ミニショーケース(印刷4枚)については、照明の有無や仕様を注文前に確認しましょう。別の照明を取り付けたい場合も、取り付けの可否や方法を自己判断せず相談してください。
照明付きの商品であっても、会場で使う電源の手配まで含まれるとは限りません。会場側への電源申請が必要かどうかも確認します。

展示品に必要なスペースと照明の条件を整理したら、候補商品の仕様を見比べてみましょう。
4.鍵の有無と展示品の出し入れ方法を確認する
透明なパネルで囲われていることと、鍵をかけて管理できることは別の条件です。鍵の有無は商品ごとに確認し、貴重品や試作品を展示する場合は、必要な管理方法をあらかじめ伝えてください。
今回紹介している2商品についても、鍵付きと決めつけずに確認する必要があります。
見せるだけか、取り出して説明するかを決める
展示中に商品を取り出す予定がある場合は、開閉・取り外しの方法や作業する方向を確認します。スタッフがケースの後ろや横へ回る必要があるなら、そのためのスペースも確保しましょう。
- 会期中は展示したままにするのか、商談ごとに取り出すのか
- 展示品をどの方向から出し入れするのか
- 鍵が必要な場合、希望する商品が対応しているか
- 閉場後は展示品を取り出すのか、別の保管場所へ移すのか
例えば、外観だけを見せる試作品の展示と、スタッフが手に取って説明する展示では、必要な出し入れのしやすさが異なります。ケースの形だけでなく、当日の説明方法まで含めて選びましょう。
5.搬入口から設置場所までの経路を確認する
ブース内に置けるサイズでも、搬入口やエレベーターを通れなければ設置できません。搬入は、会場入口からブースまでの一連の経路で確認します。
届くときの状態と梱包サイズを確認する
完成した状態で届くのか、収納・分解した状態で届いて会場で組み立てるのかによって、必要なスペースや作業が変わります。組立後のサイズだけで搬入の可否を判断しないようにしましょう。
収納ケースの外側に梱包材が付く場合などもあるため、経路の確認には実際の発送時の外寸と荷姿を確認します。あわせて、荷物の個数・重量、受け取り後に誰が運び、組み立てるのかを整理してください。
入口の幅だけでなく曲がり角や段差も見る
- 搬入口と途中の扉の有効な幅・高さ
- 廊下や曲がり角で荷物を方向転換できるか
- エレベーターの入口と内部の寸法、積載条件
- 階段や段差の有無、台車を使える経路
- 搬入できる時間帯と荷受け場所
- 開梱・組み立てを行う場所と梱包材の保管場所
会場へ配送する場合は、荷受けの可否や受け取り担当者を主催者に確認してください。会場への配送と、ブース内への搬入・設置が同じ範囲の作業とは限らないため、依頼できる範囲も確認しましょう。
設置後の通路やスタッフの動きまで確認したい場合は、展示会ブースのレンタル備品とレイアウトに関する記事も参考にしてください。

6.見積もり前に展示品・設備・搬入条件をまとめる
候補商品が決まったら、次の情報をまとめて相談すると、展示品に合うかどうかを確認しやすくなります。数値だけでは形状が伝わりにくい場合は、展示品と台座の写真も添えましょう。
- 展示品の条件:幅・奥行き・高さ、台座を含む寸法、数量、重量、並べ方。
- ケースに必要な条件:棚の有効寸法、出し入れの方法、耐荷重、鍵の必要性。
- 照明と電源の条件:見せたい部分、照明の必要性、会場の電源位置。
- 会場と搬入の条件:設置場所、搬入経路、荷受け場所、組み立ての担当者。
- 日程と見積もり範囲:受け取り・設営・会期・返却の日程、配送や印刷など希望する内容。
例えば「小型の試作品を台座に載せ、説明カードを添えて展示したい」と伝える場合は、台座を含む寸法と写真に加えて、「会期中に取り出すか」「照明が必要か」まで伝えると、確認すべき仕様が明確になります。
本体、印刷、デザイン制作、配送、設置作業などは、希望する内容が見積もりに含まれているかを項目ごとに確認してください。
展示会のショーケース選びでは、内寸・見え方・搬入条件を一緒に確認することが大切です。外寸だけで判断せず、展示品と会場の情報をそろえてから相談しましょう。
商品の適合や確認できない仕様についてはお問い合わせください。利用の流れはレンタルガイドでも確認できます。